【芋煮そば】山形名物「芋煮」と「そば」の合体技。美味しくない訳がない!│佐藤屋
何気ない晩飯に芋煮..ふと思う「芋煮と蕎麦って合うんじゃね?」...ありそうでなかった組み合わせに気付くいぐべ編集長です。
山形県山形市の「佐藤屋」に訪問です。山形の秋の定番と言えば芋煮。河原で仲間同士が集まりワイワイガヤガヤ..BBQならぬ、芋煮会を行うのが山形スタイル。もちろん家庭でも当たり前のように食べます。
材料は、地域や家庭によって様々ですが、里芋、こんにゃく、牛肉、ネギがオーソドックス。醤油で味付けが山形内陸部の定番。まぁ言ってみれば「具だくさんで里芋の入った醤油汁」といったところ。
芋煮に「麺」を入れるなんて、はっきり言って邪道です!たぶん大抵の山形人がそう思うはず..。
調べると山形に一軒だけ「芋煮そば」を食べられる店がありました!それも食べてみると意外とおいしいー。地元山形人にこそ、ぜひ食べていただきたい逸品です。
創業明治36年 佐藤屋
山形市のシンボル、霞城公園(山形城)東側の細い路地を歩いて数分の所に「佐藤屋」があります。創業が明治36年(1903年)と掲げられており、114年の歴史あるそば屋。昭和初期の面影を残す古めかしい外観...ちょっと怪しげな雰囲気にドキドキします。
うほーっ!古風。(誰もいねぇー)
昭和や大正チックなレトロな雰囲気。どこか懐かしい音楽が流れ店内、テーブルや椅子も、良い感じに古風です。意外と行ったら失礼ですが、かなり清潔感のある店内です。
メニュー紹介
山形の蕎麦屋では「中華そば」や「冷やしらーめん」といったラーメンメニューはお馴染み。極めつけに「芋煮ラーメン」もあるようですが、そこは伝統ある蕎麦屋...当店おすすめの「芋煮そば」をいただくことに..笑
他には「わらびの一本漬け」が付くセットメニューと、「ざるそば」「冷たい鳥そば」「板そば」があります。単品で「芋煮」も召し上がれます。
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素朴極まり!芋煮そば
わぉ、お見事!まったく違和感なく「芋煮」と「蕎麦」の合体している。里芋、牛肉、ネギといった芋煮定番具材に、蒲鉾や、ぜんまいなどの山菜がトッピング。期待を裏切らない、文字通りの芋煮そば。
さて...芋煮の味の決め手は、ずばり「牛肉」。良い牛肉を使うとコクと良質な油が出るので旨味が格段に増します。山形牛や米沢牛を使った芋煮であれば「絶品」と言われる味わいに。芋煮の美味しさは「牛肉の良し悪しで決まる!」と言ってもいいかも..。
スープを見るとしっかり油が出てますね。期待が持てそうです。
まずスープを一口。これは...国産黒毛和牛..ですね(たぶん)。良質な牛肉から取れる旨味がしっかりと出ており、味わい深く、和のだしの奥ゆかしさも感じられ美味しいです。そば汁と芋煮汁の割合は2:8ぐらいでしょうか。山形人納得の美味しい芋煮汁です。
さすが蕎麦屋の芋煮そば!細く、柔らかく、しなやかな、飲み込みやすい蕎麦が、具材と一緒につるりと滑らかに喉を通り過ぎていく感じ。蕎麦と芋煮の相性の良さを改めて気付かされます。
柔らかくも、しっかりと弾力のある里芋。家庭ではなかなか作れない、歯ごたえのある里芋です。素朴な味わいがより美味しく感じられますね。
感想
ご馳走さまでした。なんだかほっこりしてしまう、美味しい山形の味でした。一度食べれば納得の「芋煮」と「蕎麦」の相性の良さ。素朴な味わいの芋煮と、山形そばの合体は、日本一の麺大好き県民(自称)にうってつけの組み合わせだと思います。
皆さん、ぜひ一度「佐藤屋」で味の確認を。芋煮会やご家庭でも芋煮そば..作れるはず。新山形名物「芋煮そば」いかがでしょうか。
- 住所:山形県山形市桜町5-6
- 電話番号:023-622-2321
- 休業日:第2第4月曜日
- 営業時間:11:30~18:30
- 駐車場:無
- HP:無
- 地図 :佐藤屋/グーグルマップ